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2050年までのカーボンニュートラル達成に向けて様々な技術を用いた取り組みが進行中ですが、二酸化炭素の一定量の排出が避けられないHard to Abate産業を中心に、CCS技術は有効な選択肢の一つとして実用化に向けた検討が進められております。経済産業省の主導によるカーボンマネジメント小委員会において、CCSの社会実装に向けて政府支援が必要であることが言及されており、JOGMECにおいても必要な取り組みを進めております。
JOGMECでは従来より、石油の増進回収の一環としてCO2-EOR技術に取り組んできています。また関連して、CO2の分離回収のための技術開発として膜分離技術などにも取り組んできた実績があります。それらのこれまでの取り組みを活用して、CCS事業への適用を目指します。
加えて2022年のJOGMEC法改正を受けて、JOGMECにおいてもCCSの事業化そのものへの取り組みも新たに行うことが可能となり、2023年より「先進的CCS事業」を立ち上げました。CCS事業化のために必要となる炭素クレジットを含むビジネスモデルの検討、海外事業の立ち上げのために必要となる越境輸送の議論も併せて開始しております。さらにはCCSを目的とした適地調査に関しても、これまでの流れを踏まえて新たに事業として開始する準備を整えています。
2030年までにCCS事業を立ち上げることを当面の目標として、今後様々な取り組みを複合的に実施して参ります。情報発信も継続して実施していきますので、下記関連情報なども併せてご参照ください。
CCS事業部長
北村 龍太