CCS推進事業

CO2を
地中深部に固定し
大気への排出を防ぐ

 二酸化炭素回収・貯留(Carbon Capture and Storage : CCS)は、石油・天然ガス、水素・アンモニア等の資源開発に伴って発生するCO2を回収し、地中深くに長期に安定的に貯留する技術です。JOGMECは、CCS事業を支援することで、クリーンなエネルギー開発を推進し、日本のカーボンニュートラルの実現に貢献します。

CO2を地中深部に固定し
大気への排出を防ぐ

 二酸化炭素回収・貯留(Carbon Capture and Storage : CCS)は、石油・天然ガス、水素・アンモニア等の資源開発に伴って発生するCO2を回収し、地中深くに長期に安定的に貯留する技術です。JOGMECは、CCS事業を支援することで、クリーンなエネルギー開発を推進し、日本のカーボンニュートラルの実現に貢献します。

CCS推進事業方針

 JOGMECは「過去50年蓄積した地下評価技術ノウハウ」と「実証系技術開発で蓄積した施設技術ノウハウ」を最大限活用し、資源開発CCSの中核機関として、日本企業が進めるCCS事業への支援を強化します。

技術開発

JOGMEC技術センター(TRC)が有する地下評価技術/施設技術のCCS事業へ適用のためのさらなる技術開発・改良

実フィールドでの適用

国内外の実フィールドにおける技術検証とCCS事業性評価の実施

国内企業ニーズへの対応

国内企業のCCS事業課題の解決や技術ニーズへの対応

国内外企業との連携による燃料アンモニア事業の推進

関係機関との連携

国内外CCS関連機関とのネットワーク構築

Message

 2050年までのカーボンニュートラル達成に向けて様々な技術を用いた取り組みが進行中ですが、二酸化炭素の一定量の排出が避けられないHard to Abate産業を中心に、CCS技術は有効な選択肢の一つとして実用化に向けた検討が進められております。経済産業省の主導によるカーボンマネジメント小委員会において、CCSの社会実装に向けて政府支援が必要であることが言及されており、JOGMECにおいても必要な取り組みを進めております。
 JOGMECでは従来より、石油の増進回収の一環としてCO2-EOR技術に取り組んできています。また関連して、CO2の分離回収のための技術開発として膜分離技術などにも取り組んできた実績があります。それらのこれまでの取り組みを活用して、CCS事業への適用を目指します。
 加えて2022年のJOGMEC法改正を受けて、JOGMECにおいてもCCSの事業化そのものへの取り組みも新たに行うことが可能となり、2023年より「先進的CCS事業」を立ち上げました。CCS事業化のために必要となる炭素クレジットを含むビジネスモデルの検討、海外事業の立ち上げのために必要となる越境輸送の議論も併せて開始しております。さらにはCCSを目的とした適地調査に関しても、これまでの流れを踏まえて新たに事業として開始する準備を整えています。
 2030年までにCCS事業を立ち上げることを当面の目標として、今後様々な取り組みを複合的に実施して参ります。情報発信も継続して実施していきますので、下記関連情報なども併せてご参照ください。

CCS事業部長 北村 龍太

CCS事業部長

北村 龍太

関連情報